みなさんはどのようにしてエクセルのマクロを習得していますか?
知りたいことをネットで検索して、このエクセル部のような解説サイトを見ていただいてももちろんよいですし、本屋さんで選んだ本を買って読んでもよいのですが、サイトと本の選び方には異なる点がありますね。
サイトは基本的に無料で閲覧できますが、本はそうはいかないです。
図書館などで借りるのもアリですが、バージョンが変わる前のものしかなかったり、よさげな本は借りられていたりと、ちょっと大変なこともありますよね。
マクロの初心者さんだとなおさらで、パラパラと読んだだけではどれがよいのか、選びにくいと思います。
そこで本記事では、主に初心者さんへ向けて「マクロを習得するのにオススメの本」を紹介します。
この記事の内容
1.EXCELマクロの身に付け方
こんにちは。エクセルマン・ブリーダーのしもむぎ(@re_znd13)です。
オススメ本を紹介する前に、マクロの身に付け方についてお話をさせてください。
VBA(Visual Basic for Applications)と呼ばれるプログラミング言語を使って、操作・処理を自動化できるのがマクロ機能ですね。
いろいろなoffice製品に搭載されていますが、触れるのはEXCELのものが多いかと思います。
そんなマクロですが、どのようにして身につけるのがよいでしょう?
ズバリ、【実践あるのみ!】というのが私の考えです。
1から座学などで勉強して覚えるのもひとつの手ですが、実践しないことには身につきにくいと思っています。
ただし、闇雲にエディタを開いてVBAのコードを組んでみる、というのはハードルが高く、効率も悪いですから、そのサポートとしてネット上の解説サイトや本を味方につけておきましょう。
解説サイトと本を併用しつつ、実践を積んでいくというのがオススメです。
2.解説サイトと本のメリットを理解する
マクロの身に付け方として、解説サイトと本を併用しつつ、実践を積んでいくというのがオススメですと前述しましたが、解説サイトや本はそれぞれの長所がありますので、それらを十分把握して、「よいとこどり」をしていきましょう。
2.1 解説サイトのメリット
解説サイトを利用するメリットを3つ挙げてみます。
大きいのはやはり1番かと思います。
専門用語がわからなくても、Google先生が近い解説サイトを挙げてくれますよね。
この長所は、特に初心者には強い味方です。
2番も大きな利点ですね。
VBAコードをダウンロードできる本が大多数ではありますが、その一手間がない解説サイトの方に利があるといえるでしょう。
- 用語に詳しくなく、曖昧な語句で検索しても近いものがヒットする
- VBAコードのコピペができる
- コメント欄等で質疑応答も可能
2.2 本のメリット
本を利用するメリットも3つ挙げてみましょう。
こちらも大きいのはやはり1番。
ネットは知りたいことを探すのにとても向くのですが、知りたいこと以外の知識というのが付きにくいのです。
「こんなことしたいな」の実現方法を探す上ではネットに利がありますが、「こんなこともできるんだ」に出会うのは本の方に利があると言えます。
2番も特徴的ですね。
これは、多数ある解説サイトに負けじと、懇切丁寧を売りにしている本が多いということです。
- 知りたいこと以外も眺めることができる
- 詳細な解説が得られる
- レベルに応じて順序よく知識を得ることができる
3.本の選び方
それでは、具体的な本の選び方を見ていきましょう。
ここまででも述べたように、解説サイトと本は併用するのが理想的です。
解説サイトは見つけやすさ、転用しやすさを活かして、本は周辺知識の得やすさや詳細さを活かして使っていきましょう。
本を選ぶ際には以下のような視点を持つことが重要です。
- わかりやすい語句で書いてあること
- 何ができるかが目次で理解できること
- 解説ページから応用技などへ誘導されていること
4.オススメ本の紹介
これまでの内容を踏まえ、オススメ本を3冊、紹介します。
4.1 周辺知識を得る・アイデアを引き出す1冊
できる 仕事がはかどるExcelマクロ全部入り。 (できる全部入り。シリーズ)
用語がわかりやすく、初心者さんが取っ付きやすいと思う1冊です。
調べたことの周辺知識を得たり、眺めながら、こんなこともマクロでできるのか、と新たな発見を得たり、というのに適していると思います。
ただし、関数の宣言方法など、少し癖を感じる部分がありますので、自分のスタイルができてくると好みが分かれるかもしれません。
4.2 テクニックの詳細を知る1冊
ExcelVBA逆引き大全 600の極意 Office365/2019/2016/2013/2010対応
前節で紹介した本よりも難しい用語が使われていますが、その分詳細が書かれている1冊です。
例えば、解説サイトで見てももうちょっと詳しく知りたいというときに適していると思います。
カテゴリ分けもよい感じでなされているので、周辺知識へステップアップも期待できますよ。
4.3 これからマクロを学ぶならこれも!の1冊
Excel×Python最速仕事術
最後に紹介するのは、VBAとPython というプログラミング言語との併用に役立つ1冊です。
エクセル上での操作・処理についてはVBAだけでもよいのですが、その他のアプリケーション(例えばインターネットブラウザなど)を扱う場合には、このPython という言語も使えるととても心強いのです。
ただし、Pythonは自由度が高い分、何から手を付けてよいか、私は正直わかりませんでした。
VBAと併用ができると知り、どんなものかなと調べているとき、この本を読んでみると、うまく取っ掛かりとなってくれたのです。
ある程度VBAの知識がないと難しい部分もあるかもしれませんが、丁寧に書かれているので、実践しやすいと思います。
脱officeという言葉も出てきている今ですので、VBAだけでは心配という方はPythonと併用してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、本サイトでもVBAとPythonの併用にトライした記事もあるんです。
よろしければこちらもご参照ください。
5.まとめ
本記事では、主に初心者さんへ向けて「マクロを習得するのにオススメの本」を紹介しました。
マクロの身に付け方から本の選び方、具体的な書籍などを紹介しましたね。
自分のスタイルを見つけるまでは何かをリファレンスとするのが一番です。
本記事で紹介した内容をぜひご参考にしてくださいね。