エクセルのワークシート上で計算した値が割りきれない数値で、その数値の桁数を指定したいことってありますよね。
こういう操作を『丸め』といいますが、『四捨五入』、『切り上げ』、『切り捨て』といくつかの方法があります。
それぞれワークシート関数の『round関数』、『roundup関数』、『rounddown関数』を使うとよいですね。
その中でも本記事ではroundup関数を取り上げ、『roundup関数で桁数指定の切り上げをする方法』について解説します。
四捨五入のround関数については以下の記事で解説していますので、そちらも併せてご覧ください。
ROUND関数にバグ?VBAの四捨五入で失敗しない2つの方法
1.roundup関数の構文
こんにちは。エクセルマン・ブリーダーのしもむぎ(@re_znd13)です。
まずは構文から見ていきましょう。
roundup関数は数値を指定した桁数に切り上げることができる関数です。
構文は以下。
ROUNDUP(数値, 桁数)
- 数値 必須。 切り上げの対象となる実数値を指定。セルの指定でもOKです。
- 桁数 必須。 数値を切り上げた結果の桁数を指定。セルの指定でもOKです。
2.切り上げの桁数の考え方
前章で見たように、引数として桁数を指定できますが、どのように指定すればよいでしょうか。
この桁数には正の数、0、負の数を指定します。
小数でもエラーは出ませんが、整数を指定するのがよいです。
2.1 正の数で桁数を指定した場合
桁数に正の数を指定する例を見てみましょう。
A列に数値、B列に桁数、C列にroundup関数での切り上げ結果を示しています。
桁数が1のときは小数点第一位を指定することになります。
そして、指定した桁のすぐ右側の桁の数値で切り上げられていることがわかりますね。
2.2 0で桁数を指定した場合
次に桁数に0を指定する場合の例を見てみましょう。
桁数に0を指定すると、結果は小数点以下を切り上げた場合に最も近い整数になります。
2.3 負の数で桁数を指定した場合
最後に、桁数に正の数を指定する場合の例を見てみます。
負の数を指定すると、整数部分が切り上げられます。
-1のときは10の位、-2のときは100の位といった具合です。
3.まとめ
本記事では、『roundup関数で桁数指定の切り上げをする方法』について解説しましたが、いかがでしたか?
桁数は少し覚えにくいかもしれませんね。
オススメは、『10^-(桁数)が対象の桁になる』、という覚え方ですよ。