エクセルのワークシート上で使える便利な関数として、LEN関数というものがあります。
このLEN関数、指定した文字列の文字数を数えるものですが、活用できてますか?
本記事では、『LEN関数の基本と、他関数と組み合わせたオススメの使い方』を解説します。
1.LEN関数の基本的な使い方
こんにちは。エクセルマン・ブリーダーのしもむぎ(@re_znd13)です。
まずはLEN関数の基本的な使い方を見ていきましょうね。
LEN関数は文字列の文字数を数えるときに使います。
注意したいのはLENB関数との違い。
LEN関数は全角も半角も1文字と数えるのですが、LENB関数ではバイト数といって全角1文字を2、半角1文字を1として数えるという違いがあります。
LEN関数、LENB関数の構文は以下になります。
文字列の部分に任意のセルを指定すると、セル内の文字数を数えることができます。
LEN(文字列) もしくは LEN(任意のセル)
LENB(文字列) もしくは LENB(任意のセル)
実行結果の例を示します。
B列には半角文字のみ、全角文字のみ、半角・全角混合の文字列を用意しました。
LEN関数でそれぞれのセルを指定したのがC列、LENB関数で指定したのがD列になります。
半角文字のみだとどちらも同じ結果、全角文字のみだとバイト数が文字数の2倍となる関係、半角・全角混合だと半角・全角の文字数内訳によって結果が異なることがわかります。
2.他関数と組み合わせたオススメの使い方
LEN関数と他の関数とを組み合わせて、より便利な使い方をしてみましょう。
2.1 IF関数との組み合わせ
LEN関数とIF関数との組み合わせを紹介します。
文字数制限のある入力欄を利用するときなどに便利です。
C4セルには文字数の制限値を入力してあります。
E4セルには対象の文字列を入力してあります。
D4セルでは、LEN関数とIF関数を組み合わせて、現在の文字列の文字数が制限値以下になっているかの判定をさせています。
D4セルの式は以下になります。
C4セルに値を入れないで、直接式に数値を入力しても構いませんね。
=IF(LEN(E4)<=C4,"OK","NG")
ちなみに、C4とLEN(E4)の差を取れば、残り何文字の余裕があるかも表示できます。
2.2 LEFT関数、RIGHT関数、FIND関数との組み合わせ
次にLEN関数とLEFT関数、RIGHT関数との組み合わせを紹介します。
LEFT関数とは、文字列のうち左(前)から指定の文字数だけ取り出す関数です。
RIGHT関数とは、文字列のうち右(後ろ)から指定の文字数だけ取り出す関数です。
次の画像を見てください。
B3セルに任意の文字列を入力してあります。
!(エクスクラメーションマーク)が19番目にありますね。
そこで、B4セル、B5セルに以下のような式を入力すると、!の前後で文字列を分割して取り出すことができます。
(B4セル) =LEFT(B3,19)
(B5セル) =RIGHT(B3,LEN(B3)-19)
ここでは19番目というのを決め打ちで入力していますが、FIND関数を使うともっとフレキシブルな式になります。
(B4セル) =LEFT(B3,FIND("!",B3))
(B5セル) =LEFT(B3,LEN(B3)-FIND("!",B3))
ちなみに、LEFT関数やRIGHT関数についてはこちらの記事でも紹介をしていますので、ぜひ併せてご覧ください。
3.まとめ
本記事では、『LEN関数の基本と、他関数と組み合わせたオススメの使い方』を解説しましたが、いかがでしたか?
他関数としてはIF関数のほか、LEFT関数、RIGHT関数、FIND関数との組み合わせを紹介しました。
便利に使っていきましょうね。