エクセルで売上を管理したり、家計簿を付けたりするという方も多いと思います。
そういった使用方法では平均値を求めることも多いですよね。
そんなときに活躍するのがAVERAGE関数です。
平均の式を立てずとも使えるのでなにげに使ってしまいがちですが、実はいくつか注意点があるのです。
本記事では、「AVERAGE関数を使用するときの注意点」を解説します。
1.AVERAGE関数の構文
こんにちは。エクセルマン・ブリーダーのしもむぎ(@re_znd13)です。
まずはAVERAGE関数の構文から見てみましょう。
AVERAGE関数は以下のように、1つ以上の数値を入力して使用します。
AVERAGE(数値 1, [数値 2], ...)
引数にはセルを複数入力したり、セル範囲を入力したりすることも可能です。
AVERAGE(A1,A2,A3) セルを複数入力
AVERAGE(A1:A3) セル範囲を入力
2.AVERAGE関数の注意点
2.1 0(ゼロ)の扱い
下の画像は、5教科のテストの点数と、平均点を求める例です。
A1~A5セルに教科名、B1~B5セルに各教科の点数、B6セルは次式となっています。
=AVERAGE(B1:B5)
社会の点数が0点となっていますね。
このケースでは、(80+90+100+70+0)/5という計算がされていることがわかります。
2.2 空欄の扱い
下の画像は、2.1節と同様に、5教科のテストの点数と、平均点を求めたものです。
B6セルにAVERAGE関数(次式)で平均点を求めています。
=AVERAGE(B1:B5)
社会のテストはまだ返ってきていないのか、点数が空欄ですね。
合計/個数という公式で考えると、合計部分の数値は2.1節と同じであるはずですが、平均点が違いますね。
実は、AVERAGE関数の引数と指定したセル範囲に空欄がある場合、AVERAGE関数は空欄を除外して平均点を算出します。
つまり、社会以外の4教科の平均点として、(80+90+100+70)/4という計算をするということです。
数値が0なのか、まだ存在しないのかによって注意が必要です。
2.3 文字列の扱い
下の画像は、2.1節や2.2節と同様に、5教科のテストの点数と、平均点を求めたものです。
B6セルもこれまでと同じく次式となっています。
=AVERAGE(B1:B5)
社会の点数欄には”未定”という文字列が入力されていますが、エラーにはならず、2.2節と同様の数値となっていますね。
AVERAGE関数の引数と指定したセル範囲に文字列がある場合にも、AVERAGE関数は文字列を除外して平均点を算出します。
つまり、社会以外の4教科の平均点として、(80+90+100+70)/4という計算をするということです。
3.まとめ
本記事では、「AVERAGE関数を使用するときの注意点」を解説しましましたが、いかがでしたか?
3つの注意点のなかでも、0と空欄が曲者でしたね。
同じものと考えず、しっかり区別して使用したいですね。