エクセルで掛け算をすることは多々ありますよね。
別セルの値を参照したり、値を入力したりして、セルの中に式を入力するかと思います。
そんなとき、掛け算の記述方法がいくつかあるのをご存じですか?
本記事では「エクセルでの掛け算で*やPRODUCT関数等で記述する方法」について解説します。
この記事の内容
1.*(アスタリスク)を使った掛け算の記述方法
こんにちは。エクセルマン・ブリーダーのしもむぎ(@re_znd13)です。
まずは最もオーソドックスな記述方法として「*(アスタリスク)」を使うケースを見ていきましょう。
「*(アスタリスク)」は掛け算の記号「×」と同じ意味です。
したがって、4×3を計算したい場合は以下のように記述します。
=4*3
別セルを参照する場合は、
=A1*B1
といった記述になります。
この例ではA1セルとB1セルを参照しました。
2.PRODUCT関数を使った掛け算の記述方法
「*(アスタリスク)」の他、掛け算の関数というものも存在します。
それがPRODUCT関数です。
4×3をPRODUCT関数で計算する場合、以下のような記述になります。
=PRODUCT(4,3)
別セルを参照する場合には、以下のような記述になります。
=PRODUCT(A1,B1)
この例だとあまり「旨み」がないように感じるかもしれませんね。
PRODUCT関数は、掛ける数が多い場合に特にオススメしたいんです。
例えば、A1セルからE1セルに入力された値を参照して、すべてを掛けたいというケース。
こんなとき、PRODUCT関数を使うと、以下のようなスマートな記述になるんです。
=PRODUCT(A1:E1)
3.SUMPRODCUT関数を使った掛け算の記述方法
PRODUCT関数に関連して、もうひとつ便利な関数を紹介しておきます。
それはSUMPRODCUT関数です。
掛け算とその結果の足し算を同時に計算してくれるスグレモノの関数なんです。
以下の画像を見てください。
A~E列の1~3行目には任意の数列が入力されています。
F列で数列の掛け算を求めています(青吹き出し)。
F4セルが、数列の掛け算結果の和を求めたものです(緑吹き出し)。
これらの掛け算と足し算を、SUMPRODCUT関数を使って記述したものがF13セルにあります。
それぞれの行の掛け算を求めなくても、ひとつの式で求めることができるので、とても便利ですね。
ただし、配列(ここではA1:A3やB1:B3など)の方向を誤ってしまうと、答えが変わってしまいますので要注意です。
4.(おまけ)セル参照のテクニック紹介
ここまで、掛け算の記述方法について解説してきました。
掛け算に限らずですが、セルを参照する際にとても便利なテクニックを紹介しておきますね。
通常、セルを参照する場合には「A1」や「B5」など、列記号と行番号を使って記述するかと思いますが、オートフィルなどを使うと、参照先がずれてしまい、困った!ということはありませんか?
そんなときは、参照先のセルに「$」を付けて記述するのがよいです。
画像は、係数としてB1セルを参照する例です。
B1セルを参照するのにB1と記述してオートフィルすると、参照先がB2、B3とずれてしまうんですね。
そこで、参照先の記述を$B$1と記述してみましょう。
こうすると、オートフィルしても参照先はB1セルのまま。
使いこなすと、とてもすっきりしたワークシートを作れますよ。
ちなみに、$B1のように記述すると、列方向に参照先を固定できます。
逆にB$1のように記述すると、行方向に参照先を固定できます。
5.まとめ
本記事では「エクセルでの掛け算で*やPRODUCT関数等で記述する方法」について解説しました。
ひとくちに掛け算と言っても、いろんな記述方法があることがわかりましたね。
うまく使い分けましょう!